土用の丑の日になると、スーパーやコンビニエンスストアなどには
鰻やうな重などが並び、当たり前のように鰻を食べいましたが…
そもそも土用の丑の日とは何なのでしょう?
どうしてうなぎを食べる習慣がついたのでしょうか?
土用の丑の日にうなぎを食べる意味は?
昔の日本では、季節の変わり目に合わせて様々な風習がありました。
夏の土用には夏バテ防止の為に「う」のつく食べ物を食べる習慣があり、
梅干し・うどん・うりなどを食べていました。
鰻も「う」のつく食べ物という事と、もともと鰻は滋養強壮・夏バテ防止などに
効果的だと言われており、万葉集でも“夏バテでやせているなら、鰻を食べなさい”と
歌われています。
そこから夏の土用には鰻を食べる習慣になっていったようです。
もう一つの由来は江戸時代のお話で、蘭学者“平賀源内”が知人の鰻屋の為に
店の入口に「本日土用の丑の日」と貼り紙をしたところ、大繁盛したという
お話しです。
鰻の旬は冬の時期なので、夏に食べられることがほとんどなく売れなかった為
夏にも食べる習慣を根付かせようとし張り紙をしたそうです。
土用の丑の日って何?
「土用」とは中国伝来の五行説というものにより、木・火・土・金・水を
四季に当てはめたもの。
◆春:木
◆夏:火
◆秋:金
◆冬:水
暦の立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ18日前の期間を土としています。
そして昔から日にちに十二支を割り当てますが、土用の18日間に
巡ってくる丑にあたる日を「土用の丑の日」と言います。
年に4回土用の丑の日があることになりますが、今では主に夏の土用の丑の日を
指すようになりました。
2015年の土用の丑の日はいつ?
土用の丑の日は季節ごとに、それぞれ4回あるとお話しました。
では2015年の土用の丑の日はいつになるのでしょうか?
◆冬…1月13日(火)・1月25日(日)※二の丑
◆春…4月19日(日)
◆夏…7月24日(金)・8月5日(水)※二の丑
◆秋…10月28日(水)
※二の丑とは?…年によっては土用の丑の日が2回めぐって来ることがあります。
その場合2回目の土用の丑の日のことを、二の丑といいます。
まとめ
昔から続いてきている習慣だと、特に気にもせず“夏は鰻だ!”なんて
思っていましたが、土用や丑の日にも鰻を食べることにも意味があったんですね。
夏の土用の丑の日は夏真っ只中。
鰻の力で夏バテ防止をして、元気に乗り切りたいですね。